心肥大とは？
心肥大とは心臓の筋肉（心筋）が厚くなることを指し、それにより心臓の機能が低下して全身に十分な血液が送り届けられなくなった状態を言います。
心筋が厚くなるものと、心室の内腔が肥大するものがあり、左心室が肥大した状態を左室肥大、右心室が肥大した状態を右室肥大と言います。
心肥大になると心臓の機能が低下し、不整脈のリスクが高まって突然死を引き起こすことがあるので注意が必要です。
心肥大の主な症状として下記のようなものが挙げられますので、心あたりがある場合には放っておかず、できるだけお早めに京都市南区のくろやなぎ医院へご連絡ください。
心肥大の症状
- 疲れやすくなる
- 動悸
- 息切れ
- 呼吸困難
- 顔や足のむくみ
- 胸痛
- 食欲不振
- 全身倦怠感
このような症状がある場合、心肥大の可能性があります。
そのまま放置せずにお早めに京都市南区のくろやなぎ医院へご連絡ください。
心肥大の原因
心肥大の主な原因は高血圧で、高血圧によって全身へ血液を送り出すのに心臓に過度な負担がかかるようになり、負担増により心筋が厚くなり心肥大を引き起こします。
また心臓弁膜症や心筋梗塞があると心肥大が発症する確率が高まり、進行すると心不全となる場合があります。
こうした進行を防ぐためにも、症状に気づいたらすぐに医療機関を受診して適切な検査・治療を受けるようにしましょう。
心肥大の検査と診断
心肥大は胸部レントゲン検査や心電図検査などによって診断されます。
また心エコーを実施することで心筋の厚みの程度の確認や、心肥大の原因の確認などを行うことが可能になります。
当院では胸部レントゲン検査や心電図検査に加えて、心エコーにも対応していますので、診断だけでなく心肥大の程度・原因もしっかり確認した上で、適切な治療をご提案させていただきます。
心肥大の治療
心肥大の主な原因は高血圧ですので、これが原因で心肥大が起こっている場合には、食事療法や運動療法などにより血圧をコントロールすることで心肥大を改善させます。
また生活習慣の改善だけでは血圧がコントロールできない場合、降圧剤などのお薬を使った治療も並行させます。
心肥大Q&A
息子が学校健診の心電図検査で左室肥大と言われたのですがすぐに精密検査を受けた方が良いのでしょうか？
心電図検査を受けて心肥大と診断されたのであれば、一度は精密検査を受けられることをおすすめします。心肥大で注意しなければいけないのは突然死のリスクが潜んでいることで、現在は気になる症状がなくても将来的にそうしたリスクが考えられますので、放置せずに専門的な検査を受けるようにしましょう。
当院では心電図検査に加えて、心エコーやホルター心電図検査（24時間心電図）などの検査に対応していますので、より精密に診査・診断することが可能です。
肥満だと心肥大になりやすくなってしまうのでしょうか？
肥満傾向にあると高血圧のリスクが高まり、それにより心肥大を招く恐れがあります。そのほか狭心症や心筋梗塞の原因にもなりますので、お早めに当院へご相談いただき適切な治療を受け肥満を解消するようにしましょう。
また肥満は様々な病気を招く要因となりますので、適切な方法で適正体重を目指し、病気予防に努めるようにしましょう。
スポーツ心臓と言われたのですが、精密検査は受けた方がいいのでしょうか？
スポーツ心臓とは、マラソンや水泳などの激しい有酸素運動を長期にわたって続けて来られた結果、通常よりも心臓が肥大した状態を言います。スポーツ心臓に対する治療方法は未だ確立されていないため、「放置しておいても良い」という考えがなされることもありますが、これは間違いと言え、きちんと検査を受けずにそのままにしていたところ、実は肥大型心筋症などの病気が隠れていたというケースもありますので、精密検査を受けてきちんと診断してもらうようにしましょう。
