生活習慣病

生活習慣病

生活習慣病生活習慣病とは、食事や運動、飲酒・喫煙、睡眠、ストレスといった生活習慣が発症に大きく関わっていると考えられる疾患の総称です。主なものとして糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風(高尿酸血症)などの疾患があります。かつては“成人病”という名称で呼ばれていましたが、糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風(高尿酸血症)などの疾患の発症には生活習慣が大きく関与していることがわかってから、それを認知させる意味で生活習慣病という名称が使用されるようになりました。

生活習慣病は長年にわたる体への負担や不摂生などが積み重なり、気づかないうちに発症して、自覚症状がないまま進行していきますので、年1回の健康診断の受診などで体の状態をしっかりとチェックして、異常を指摘された場合にはそのままにせず、すぐに医療機関で適切な検査・治療を受けるようにしましょう。

京都市南区のくろやなぎ医院では、生活習慣病でお困りの方や、生活習慣に不安があり病気にならないか心配な方などに生活習慣病の治療・予防を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

生活習慣を見直すことから始めましょう

生活習慣を見直すことから始めましょう生活習慣病は、食事や運動などの普段の生活習慣が発症に大きく関わっている病気ですので、“生活習慣の見直し”が治療の基本となります。栄養バランスのとれた食事、間食を控える、継続的な運動、適正体重の維持、禁煙、過度な飲酒を避けるなどの食事療法・運動療法により、症状の改善をはかります。

長年の生活習慣の積み重ねにより発症しているわけですから、改善させるまでには長い時間が必要です。すぐに効果が実感できなくても諦めずに、「必ず良くなる」と信じてコツコツと食事の見直しや運動を続けるようにしましょう。
いきなり無理のある生活習慣の改善を行っても、かえって治療のドロップアウトの原因となりがちですので、まずは可能な範囲での改善を続けて、少しずつ目標数値の達成を目指していくようにしましょう。

糖尿病

糖尿病糖尿病とは、様々な要因により血糖値が高くなる疾患です。本来、血糖値はすい臓から分泌されるホルモン(インスリン)の作用によって正常値に保たれていますが、これが不足したり、きちんと機能しなくなったりすると血糖値が高まり糖尿病となります。 糖尿病には大きく1型糖尿病と2型糖尿病があり、1型糖尿病は“自己免疫性”と原因不明の“特発性”に分けられ、自己免疫性は何らかの要因によりすい臓のβ細胞が破壊されることで起こります。 2型糖尿病は日本の糖尿病全体の9割以上を占めるとされていて、多くの場合、食事や運動、肥満などの生活習慣の乱れに起因して発症します。 初期にはほとんど自覚症状が現れませんが、進行すると多飲多尿や喉の渇き、食欲増進、疲れやすい、体重減少などの症状が現れ、さらに糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害といった糖尿病の3大合併症を引き起こします。さらには動脈硬化を進めて、脳卒中や心筋梗塞などの命にかかわる重篤な疾患を招く恐れもあります。

治療法

糖尿病の治療は食事療法や運動療法といった生活習慣の改善が中心となります。ただし、生活習慣の改善を続けても十分な効果が得られなかったり、合併症が起こるリスクが高まっていたりするような場合には、内服薬などの薬物療法を並行させます。薬物療法を行うからといって生活習慣はそのままでよいというわけではなく、お薬で症状改善を補助しながら生活習慣を見直すようなイメージとお考えください。
1型糖尿病についてはインスリンが産生できなくなっているため、基本的にインスリン注射が必要になります。

高血圧

高血圧高血圧とは血圧が正常よりも高い状態を言い、医療機関で測定した際に最高血圧が140mmHg以上、あるいは最低血圧が90mmHg以上の時に高血圧症と診断されます(診察室血圧)。自宅で計測する場合には診察室血圧のそれぞれ-5mmHgで高血圧症と診断されます(家庭血圧)。 高血圧は原因に応じて本態性高血圧と二次性高血圧に分けられ、本態性高血圧とは塩分の過剰摂取、肥満、運動不足、喫煙などの生活習慣が関与して起こると考えられているもので、一般的に高血圧と言われるものはこちらに含まれます。 二次性高血圧とは、他の病気が原因で起こる高血圧のことで、原因疾患としてホルモン分泌異常や睡眠時無呼吸症候群などがあります。 高血圧症そのものに症状はありませんが、長年放置して血管にダメージが加わると動脈硬化の原因となり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの重篤な合併症を招くことになります。

治療法

高血圧そのものに症状はありませんので、治療の重要な目的は高血圧により血管がダメージを受け続け、それにより動脈硬化が進行して脳卒中や心筋梗塞などの合併症を発症・進行させないようにすることとなります。 他の生活習慣病と同様に食事や運動が治療の基本となりますが、高血圧では特に食生活の見直しが大事で、1日の塩分摂取量を6g未満に控えたり、野菜や果物を積極的に摂ったりして、適正体重を維持して血圧をコントロールするようにしましょう。 こうした生活習慣の改善を行っても血圧が下がらないような場合には、降圧薬と呼ばれる血圧を下げるお薬を使った薬物療法を行います。

脂質異常症

脂質異常症脂質異常症とは血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多かったり、少なかったりする状態を言い、従来は高脂血症と呼ばれていましたが、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が少なすぎても動脈硬化などの合併症を引き起こすことから今の名称に改められました。 LDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪(トリグリセリド)が基準値よりも高い場合や、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が基準値よりも低い場合に脂質異常症と診断され、自覚症状はありませんが放置していると動脈硬化を進行させて、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。

治療法

生活習慣の乱れにより脂質異常症が起こっている場合には、食事や運動などの生活習慣の見直しが治療の中心となります。脂質や炭水化物の過剰摂取を控えたり、過度な飲酒を控えたりする食生活の見直し、ウォーキングなどの無理のない範囲内での積極的な運動といった運動療法により、脂質値をコントロールしていきます。 これらだけでは十分な改善がみられない場合には、コレステロール値を下げるお薬や中性脂肪値を下げるお薬などを使った薬物療法を検討します。

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームメタボリックシンドローム(メタボ)とは、内臓脂肪の蓄積に加えて高血圧、高血糖値、脂質異常のうち2つ以上に該当するする状態を言います。

メタボリックシンドローム(メタボ)の基準

※①の診断基準に加えて、下記の基準のいずれか2つ以上に該当する場合、メタボリックシンドローム(メタボ)と診断されます。

  • 血糖:空腹時血糖110mg/㎗以上・HbA1c5.5%以上
  • 血圧:最高血圧130mmHg以上・最低血圧85mmHg以上
  • 脂質:中性脂肪150mg/㎗以上・HDLコレステロール40mg/㎗未満

治療法

内臓脂肪が蓄積する主な原因は食べ過ぎと運動不足なので、これらの生活習慣を見直してメタボリックシンドローム(メタボ)を解消させます。
また喫煙習慣があると動脈硬化の進行を招くことになりますので、併せて禁煙することが大事です。
さらにメタボリックシンドローム(メタボ)になると糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が発症しやすくなりますので、早期に改善してこれらの病気を予防する必要があります。

痛風(高尿酸血症)

痛風(高尿酸血症)血液中の尿酸量が多い状態を高尿酸血症と言い、これは痛風の予備軍の状態です。体内で尿酸が増えすぎると尿酸が結晶化して関節などに沈着して炎症を起こし、激しい痛みを引き起こすことがあります。これが痛風と言われる状態です。 痛風が起こると肘や膝などの全身の関節で激しい痛みが生じて、進行すると尿路結石などの合併症を招く恐れがあります。

治療法

関節での激しい痛みなどの症状が現れている場合には、鎮痛薬を処方して緩和させます。
そうして痛みを抑えた上で、痛風の原因である高尿酸血症を改善するためにお薬を使って血液中の尿酸値を下げます。
こうした薬物療法だけでなく、プリン体を多く含む食品・アルコールを控えるとともに、尿酸を体外へ排出して尿酸値を下げるために積極的な水分摂取などを心がけるようにしましょう。

075-921-0234

FAX 075-921-0232

08:00~12:00
16:00~18:30

休診…木曜午前・土曜午後・日曜・祝日
午後診療の受付終了時間は18:20となります

〒601-8212
京都府京都市南区久世上久世町258

最寄駅 JR桂川駅東口より徒歩8分

阪急洛西口駅

  • ヤサカバス〈竹の里循環内回り〉
  • ヤサカバス
    桂坂-落西ニュータウン-向日町〉
​最寄バス停「久世七本松」下車より徒歩5分

阪急桂駅:東口

  • 市営バス〈南1、特南1〉
  • ヤサカバス
    〈桂坂-落西ニュータウン-向日町〉