心拍数が120回以上になる頻脈
脈が不規則に打つ不整脈のうち、正常よりも脈が速くなることを頻脈と言います。正常な脈拍は1分間に60~100回程度とされていますが、1分間の脈拍が100回以上の場合に頻脈とみなされて、これが120回以上の時には病気が原因で起こっていることが疑われるため、精密検査が必要になります。
120回以上の頻脈では、全身に血液を効率的に送ることができなくなるので注意が必要です。
もし脈拍を測られて100~120回以上の心拍数である場合、頻脈である可能性が高いと言えますので、そのままにせずに一度京都市南区のくろやなぎ医院へご相談ください。精密検査により頻脈・不整脈を診断いたします。
頻脈の症状
- 動悸
- 息切れ
- 胸痛
- めまい
- 立ちくらみ
- 失神
- 痙攣をともなう失神
- 心房細動(心房の痙攣)
頻脈ではこのような症状が現れる場合がありますので、心あたりがあればお早めに京都市南区のくろやなぎ医院へご相談ください。
頻脈の原因
心臓は微弱な電気信号により規則正しい脈拍を保っていますが、狭心症や心筋梗塞、心不全、虚血性心疾患などが原因で電気信号に異常が起こると頻脈などの不整脈が発生します。 心疾患以外にも、高血圧、糖尿病、甲状腺疾患などで起こるほか、疲労の蓄積やストレス、飲酒・喫煙、睡眠不足などが原因で起こることもあります。
頻脈の診断と検査
頻脈を診断する検査として、心電図検査(12誘導心電図・ホルター心電図)や超音波エコー検査(心エコー)などがあります。
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12誘導心電図検査
心臓から発生する微弱な電気信号を波形として記録し、心臓の形態や機能に問題がないか確認します。
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ホルター心電図検査(24時間心電図)
医院で検査機器を装着した後、ご自宅で普段通りに生活していただきながら、2種類の心電図波形を24時間連続で記録します。通常の心電図検査で確認できない不整脈の頻度などを詳しく調べることができます。
ホルター装着後医院にお持ちいただき、その場で解析致します。当時結果をお伝えします。 -
心エコー検査
体外から超音波を照射して、そのはね返りを受信して心臓の様子を画像化する検査です。心疾患の有無が確認できるほか、心臓の機能や心筋の厚さや動き、形態などを詳しく調べることができます。
頻脈の治療
頻脈の治療の第一選択は投薬治療で、状態に応じて抗不整脈薬や抗血栓薬など様々なお薬を組み合わせて処方します。お薬で十分な効果が得られない場合には、カテーテル治療が検討されます。 カテーテル治療になった場合、関連の府立医大病院へご紹介致します。
また軽度の頻脈であれば食事や運動、睡眠、禁煙などの生活習慣の改善により治療できる場合もあります。
頻脈Q&A
頻脈が起こりやすい人は?
冠動脈疾患や心不全、また心筋梗塞などがある場合、頻脈を起こしやすくなります。その他、生活習慣が原因で頻脈が起こることもありますので、生活習慣が乱れがちな方は注意するようにしましょう。
ときどき頻脈になりますがですが120回以下であれば問題ないのでしょうか?
激しい運動や興奮などにより脈が速くなることは問題ありません。また1分間の脈拍が120回以下であれば病気が隠れている可能性は低いため、過度にご心配になる必要はないと言えます。
ただし、120回以下であっても不整脈があるようでしたら、一度検査を受けられて適切に診断してもらうようにしましょう。
子どもが学校健診で不整脈と指摘されました。特に目立った症状はないのですが念のため検査を受けた方がいいですか?
不整脈にともない動悸やめまい、失神などの症状がないのであれば過度に心配する必要はないと言えますが、不整脈の奥にどんな病気が隠れているかわからないので、一度当院へご相談いただき念のため精密検査を受けられることをおすすめします。